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海線老火車站を訪ねる旅
2005年2月24日
台北〜新竹〜香山〜大山〜日南〜追分
〜成功〜台中〜台北

学校の友人から借りた日本統治時代の建造物を紹介した本に縦貫鐵路海線の老火車站(駅舎)が掲載されていて興味を持っていたところ、さらにネット上で「良い」という感想を見つけて訪ねる計画を立てていました。本来は南部方面の旅行とセットにする予定でしたが、計画変更により単独日帰りで行ってきました。

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今回訪問を予定していたのは香山・大山・日南、そして大山の4駅です。それほど早い時間に出かけなくてもいいのですが、各駅での待ち時間が丁度いい具合になることや(どこも各駅停車しか止まらない小さな駅なので時間帯によってはかなり列車間隔が空いてしまう)、帰りの時間などを考慮して7:00くらいには家を出てバスで台北車站へ向かいました。

最初の目的地は香山車站で、新竹の次の駅になります。台北からの直通電車があり、普通ならそれに乗っていくのがスマートなのでしょう。しかし台鐵ではロングシートの「電車」とクロスシート・全車指定席客車列車の「復興號」が同運賃であり、選べるなら断然後者の方に乗りたいところです。幸いこの時間には丁度いい列車があり、新竹まで復興號で行ってそこから電車に乗り換えることにしました。
復興號は自強號に比べると空いていることが多く、今日もガラガラかな?と思っていたらかなり混んでいてほとんどの席が埋まっている感じでした。そのせいかどうかわかりませんが少しずつ遅れているようで乗り継ぎ列車との接続が気になってきます(とはいっても同じ線路を使っているのですから抜かれたりすることはないはずなのですが)。結局新竹には7分くらいの遅れで到着、すぐに改札を出て香山までの切符を買い直します。しかし券売機の料金表を見ると香山の名前が見あたりません。どうやら次の崎頂と値段が同じなので崎頂までの切符を買うことになるようです(松山車站の自販機で南港までの切符を売っていないのと同じ)。ただ乗る分にはそれでも構わないのですが、できればきっちり「香山」の名前が入った切符が欲しかったので、窓口で買えば出てくるだろうと思いわざわざ並んで買いました(ちょっとマニア)。
結果無事新竹→香山の切符を手にすることができ、電車に乗り込みました。
香山車站
新竹からはわずか一駅、すぐに到着です。ここはまだ海線・山線が分岐する前の区間にありますので正確には「海線老火車站」ではありません。香山には「使用済み切符お持ち帰り用スタンプ(本来の目的は違う)」が見あたらなかったので駅員に尋ねてみると持ち帰らせてもらえました。
駅の造りはまさに日本式建築。JRの地方駅にもありそうな佇まいです。出札窓口付近もレトロな感じで良いです。自動券売機などはなく、切符はすべて窓口で買うことになります。
これらの特徴はこの後訪れるどの駅にもほぼ共通していました。

駅の近くには幹線道路が一本通っているぐらいで特に店らしい店もあまりありませんでした。しばらく付近を散歩したところで切符を買って次の大山へ向かいます。ついでに記念の入場券も買おうとしましたが、ここでは売っていないとの返事でした。
香山車站

(上)駅舎外観
(下)出札窓口付近
大山車站
大山車站
(上)駅舎外観
(下)駅長のメールアドレス
大山車站
電車は竹南から海線に入り、ここからが本当の「海線老火車站」になります。大山車站は香山と同じ白塗りの木造駅舎ですが、屋根の部分が特徴的な感じです。
駅舎の中や窓口まわりなどは先程の香山と似たような感じですが、隅の方に「站長電子信箱(駅長のメールアドレス)が掲示されているのが目に付きました。こんなところにもIT化の波が押し寄せているのですね。

各駅での待ち時間はほぼ均等で40分。ここでもしばらく付近を散歩してみることにしました。
ここも静かな田舎町ですが、幹線道路沿いにあった香山とは様子が違っていて一応商店やセブンイレブンなんかもあったりします。
その通りでこんな保育園の看板を見かけました。なんだかほのぼのしています。

駅に戻り、例によって券売機はないので窓口で切符を買います。が、窓口は閉まっていました。そこで改札口を抜けて窓口の裏側にある事務室に行くと何人かのおじさんが話をしていて、声を掛けると切符を売ってもらえました。
大山車站
日南車站

(上)駅舎外観
(下)出札窓口付近
日南車站
大山から日南までは電車で40分ほど。ここから台中縣になります。駅舎はやはり今までと同じ白塗りの木造で、香山と大山を足して2で割ったような印象です。
駅の待合室で一人のおじさんに会いました。近くに住んでいてここへはゆっくり休みに来ているそうです。日本人だと言うと何でこんな所に来たの?と不思議がられました。確かに観光地ではないし、普通考えたら外国人が来る場所ではないしそう思われるのももっともです。

通りの方へ出てみると今までと違ってそこそこ賑やかで、店もいろいろありました。スーパーマーケットを覗いて珍しい飲み物や土産を探していたらあっという間に時間が経ってしまい、駅へ戻りました。
おじさん
駅で出会ったおじさん
大山車站
駅舎をホーム側から
切符を買うときに一応入場券はあるかどうか聞いてみると、ないけれど代わりにこれを売っていると言って出してきたのは日南−大甲の子供用普通車乗車券で硬券でした。お値段は6元で入場券と同額です。現在この区間に普通車は走っていませんから、完全に記念品ですね。

ホームから駅舎を見てみると大山車站そっくり。どうも同じ時期に建てられたようです。しかし同じ外観が駅によって内側を向いていたり外側を向いていたりするのは面白いです。
最後に訪れたのは追分車站。海線最後の駅で、次の彰化から山線と合流します。また台中方面へ抜ける短絡線・成追線が分岐する駅でもあります。

駅舎は今までと違い黒系で、ちょっと新しい感じはしますが中に入ると木の匂いがする素敵な駅でした。個人的には今日巡ってきた駅の中で一番です。
待合室内には海線各駅の写真が展示されていました。

次の電車は彰化方面ではなく、山線への短絡線・成追線経由の豐原行きです(もちろんそうなるよう計算していた)。窓口に行くと、何やらまた硬券の記念切符を売っているのが目に付きました。追分→成功1駅の電車の切符で、縁起の良いお守りなどに使われる類のもののようです。自分は台灣で実際に行った駅の入場券を除いて記念切符の類は買わないのですが、この切符は実際にこれから乗る電車に使えるのでどうせ買うならこちらにすることにしました。
記念切符(+お土産)的な意味合いが強い切符だけあって、買うとき明らかに一人なのに「何枚?」と聞かれたのが印象的。

他にも何人か若い女性がこの切符を買っているのを見ました。
追分車站

(上)駅舎外観
(下)駅舎内
追分車站
ホーム側から見た駅舎
電車の時間が近づいてきたところで線路を渡ってホームへ向かいます。この駅は跨線橋や地下道などがない、今では貴重な古いタイプの構造です。
そこでは先程のお姉さんが何やら駅員に色々質問していました。もしかして火車迷なのでしょうか?側で一緒に説明を聞いていたところ、どうやら構内の構造がいまいちだといったことを言っていたようなのですが、鉄道用語が含まれていたのかあまり聞き取れず。自分の中国語もまだまだです。
追分からは購入したきっぷの分だけきっちり一駅、成功まで乗車します。切符がその区間だけのもので、きっちりそこだけ乗ることによって「お守り」の効果が出そうな気がしたからというのもありますが、もう一つの理由はすぐ後に集集線から来る少々豪華なディーゼルカーに乗りたかったからです。ほどんど時間がないので急いで駅を出て切符を買い直し、再びホームへ。なんとか間に合いました。
この列車は台中行きで、ひとまず終点まで乗車します。

到着したところで以前の教訓から出発間際では復興號でも売り切れてしまうことがわかっていたので前に座席を押さえ、いい加減空腹になってきたので食事をすることにしました。
台中に来るといつも食べるのはなぜか日式ラーメンで、今日もその通りになりました。折角ここまで来たので列車の時間まで電脳街を散歩し、頃合いを見計らって駅に戻り復興號で一気に台北へ。
今回は図らずもすべて「電車/復興號」クラスの列車で台北→(竹南)→海線→山線→(竹南)→台北と一周することになりました。


今回の費用
交通費 572元
食費 159元
その他 23元
合計 754元



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