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成追線・豐原客運で行く台中講物
2004年8月22日
台北〜大甲〜台中〜豐原〜台北

電脳関係のとある買い物のために台中電脳街へ出張することになりました。しかしそれだけではもったいないし、面白くないのでまず苗栗にある鉄道公園見学・最もマイナーな鐵路成追線乗車・やっぱりマイナーな豐原客運バス乗車などを盛り込んだ計画を立ててみたのですが…。


路線図 旅行記の前にまず簡単に西部幹線の路線について触れておきます。
左の図は基隆−彰化間の簡単な路線図です。基隆を起点とする線路は竹南で二股に別れ、一方は大甲などを経由する海線、もう一方は苗栗・台中などを経由する山線となっています。

そして世間にはほとんど知られていない第三の線、海線(追分站)と山線(成功站)を短絡する路線が存在していてそれが今回乗る成追線です。通常大甲−台中などを移動する場合は彰化廻りになり、遠回りで時間が掛かる上に乗り換えが必要になります。しかし1日にわずか5往復ですが成追線経由の電車が運行されていてダイレクトに海線−山線を移動することができます。

おまけ路線のような印象がある成追線ですが、立派な営業路線でちゃんと営業キロが設定されていて彰化経由と成追線経由では運賃が違います。
本来往路は新竹まで復興號で行き、自強號に乗り換えて一旦苗栗へ。鉄道公園見学・市内散策などをした後平快列車で竹南へ戻り、復興號で大甲へ行って成追線経由で台中へ抜けるという列車5本乗り継ぎの壮大な?計画になっていました。しかし当日二度寝してしまい寝坊。9:17発の復興號に乗るはずだったのに起きたのは9時でした。
いくつかの事情により延期はしたくないところで、検討した結果苗栗をカットして竹南から乗るはずだった復興號を台北から乗ってあとは予定通りに進めることにしました。そのおかげで少々面白味がなくなってしまいましたが、当初の計画に含まれていた、遅れの頻発する台鐵において危険な数分間の乗り継ぎ2回がなくなったのでもしかしたらそのほうが良かったのかもしれません。
台北から乗った復興號は二水行きというちょっと珍しいものでした。かといって特に変わったことはありません。新竹までは割と混んでいましたが、その後はかなり空いていました。
竹南から海線に入るとちょっと寂れた印象があります。優等列車の多くは台中経由の山線を通るため海線の本数は少なく、単線区間もかなりあります。

大甲にて復興號を下車、ここで大甲始発の成追線経由・豐原行きの電車に乗り換えます。
大甲
値段表 ひとまず切符を買おうと料金表を見ると、成追線と書かれた部分が目につきました。掲載区間が豊原までで、電車の料金しか掲載されていない(短絡線を通るのは電車のみで、海線→山線は最遠で豐原までの運行)短絡線専用の料金表です。大甲−台中間の料金は62元で、彰化経由の79元に比べて安くなっていることがわかります。
ちなみに短絡線の名称が成追線というのはここで知りました。

あまり時間もないので少し駅前を歩いてすぐにホームへ戻りました。彰化方面行きと間違えないよう、改札を通るとき何番線の電車に乗ればいいか教えてくれます。
電車自体に特に注意書きはなく、普通に豐原行きとなっています。

大甲を出たとき乗客はぼちぼちといった感じでしたが、地元では結構知られた存在のようで一駅過ぎる毎に増えていって最終的に結構な数の乗客がいました。追分までに降りた客はほとんどなく、皆台中方面へ抜けるようです。
電車
海線 追分を出ると右にカーブする海線と別れ、成追線に入ります。彰化方面へは行かない旨のアナウンスなどは特にありませんでした。
追分站での表示によると追分−成功間は2.1キロ。草むらの中を少し走るとすぐに山線の線路が近づいてきました。右手に去った線路がまた右手から近づいてくるので変な感じです。

やがて山線と合流し、成功站に到着です。
山線
台中前站 そのまま台中站まで乗り、下車。本来の目的である購物(買い物)のために台中電子街へ向かいます。
その前に空腹だったので食事をすることにしました。以前来たときに気になっていた、ラーメン中心の(自称)日本料理店に入り、メニューを見ると…大当たり。普通の料理に混じってうなぎラーメンなるものすごく不気味な品が載っていました。美味しいのでしょうか?他にもあやしい品がちらほら…。
試してみるには高い値段だったので結局軟弱に塩ラーメンを注文。麺は許容範囲だったものの、スープがいまいちでした。いつか勇気が出たらうなぎラーメンも試してみたいところです。
うなぎラーメン
電子街 電子街に着いたところで買い物開始。予定していた品をほぼ買うことができ、それなりに成果はありました。
最近姿を消した日本ドラマのVCDなどはここでも入手不可能になっているようです。
さて、今回もう一つ秘密の目的がありました。それは台北では考えられないくらい安い値段で、すごい量が出てくるというマンゴーかき氷の探索。前站(表口)側では見つからなかったので、後站(裏口)側にも行ってみたもののやはり見つからず。お土産用の太陽餅を買うに留まりました。どうやら駅の近くにはないようです。

帰りはマイナーで運賃が格安な豐原客運で帰ることにしていたので、ターミナルのある豐原站へ移動する必要があります。そのまま後站(裏口)へ向かうと、前站(表口)からは想像がつかない小さな、田舎駅のような駅舎でした。改札と出札は一人のおばちゃんが兼任して担当しています。
台中後站
豐原站 台中から3駅、復興号以上だと1駅15分ほどのところにある豐原站。普段来る機会のない場所ですが、結構大きな駅です。
早速豐原客運のターミナルに向かい、切符を買うとマイナーな割には結構人気があるようで買えたのは1時間後の便でした。時刻表にはない便だったので、どうやら多客で増便されているようです。運賃はガソリン値上がりの影響を受けて少し前から10元上がっていましたが、それでも通常210元・平日割引170元と格安です。
シートは2列+2列でほぼ國光と同等。もちろん全席埋まっていました。気になる点としては窓に一部ヒビが入っていることでしたが、台灣のバスではよくあることです。

台中発と違って高速に乗るまでの渋滞がなく、割といい感じです。台中から帰る場合、アロハ客運のように郊外にあるターミナルまで送迎マイクロバスに乗るような会社を使うなら、列車に乗ってこちらに来た方がいいかもしれません。

高速に入りしばらくは順調に進んでいましたが、台北が近づいてきたところでトラブル発生。一人の小姐が運転手に激しく文句をつけています。曰く「何で林口(途中の地名)に止まらないの」「乗るとき切符見たでしょ」「時間を無駄にしたじゃない」「金返せ」等々。どうやら降りたい停留所を通過されてしまったようです。運転手のミスなのか、小姐が乗り間違えたのかはわかりませんがどうしようもなかったようでバスはそのまま台北へ着いてしまいました。
自分には影響がなかったのでそのまま降りてしまいましたが、彼らはどうしたのでしょうか。
豐原客運
切符売り場 豐原客運が持っている台北発着路線は1本だけなので、自前のターミナルはなく國光客運のターミナルに間借りしています。写真は切符売り場ですが、同じく間借りしている巨業交通の左にあるピンクの小さな机が豐原客運のもの。いかにもマイナー路線といった雰囲気があります。


今回の費用
交通費 540元
食費 140元
その他 136元
合計<電脳街での買い物含まず)> 816元



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