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諸国一の宮巡り特別編 十八年ぶりの富士登山
2005年7月17日

藤沢…富士宮口〜浅間大社奥宮〜剣が峰〜久須志神社〜須走口…藤沢北

多くの人が一度は登ってみたいと思う富士山。実は一度登っているのですが、頂上に神社、それも一の宮の奥宮があって御朱印が頂けると聞いてまた行きたくなりました。
一人で登ることもできますが、富士山クラスとなると連れがいたほうが安心だし、やはり楽しい。丁度一度登ってみたいという人(いつものメンバー)がいたので3人グループでの登山となりました。

※写真の一部に同行者Tak氏の撮影したものを使用しております


まずは計画。富士登山で問題になるのは「どこから登るか(下りるか)」「どの時間帯に登るか」だと思います。
検討した結果、全員ご来光には興味がなく山小屋への宿泊はしたくないということで一致したので日帰りプランに決定。最も短時間で登れてダイレクトに奥宮へ着くことができ、なんといっても表口である富士宮口から登り、一番楽に下りられる須走口から下山することになりました。

さて、日帰り登山をするとなると問題になるのが「どうやって早朝登山口に行くか」。もちろん登山バスなど動いていませんので、考えられるのはタクシーか車。しかし車で行くと登山・下山口を変えられないし、登山前に体力を使ってしまう。何よりもやっかいなのが駐車場問題で、週末まともに駐車するのは非常に困難です(登山口を変えれば解決できますが、登るのが圧倒的に大変)。
そこでタクシーかなと思っていましたが、メンバーのうち一人のお兄さんがドライバーを引き受けてくれることになりました。

前日夜にドライバー宅に行き、仮眠。しかしあまり良く寝られず、午前2時半頃にメンバーが揃って出発。富士宮登山口までは箱根経由で2時間ほどでしたが、睡眠不足のせいか車酔いしてしまいました。この先登山に影響が出ないか少々不安です。駐車場は聞いていた以上混雑でもちろん満車。かなり下まで路上駐車の列が続いていて、登山口までたどり着くのに相当歩かなければならない状況です。シーズンの入り口でまだ梅雨明けしていないとはいえ、三連休の中央とあってかなりの人出があるようです。
自分たちは駐車する必要がないので登山口まで送ってもらい、車はそのまま回送。深夜帯の輸送ということもあってお礼も含めてそれなりの額を用意したのですが、ガソリン代と通行料実費しか受け取って貰えずわずか一人1000円で登山口まで行けてしまいました。非常感謝。

まずは雨具を装着。今日のために専門店で登山用の品を用意しています。できれば登山靴も用意したかったのですが、準備が遅れて履き慣らす時間がなかったので断念、普段使用している靴を使うことになりました。
しばらく売店で買い物をしたりして高度に体を慣らすふりをして5時頃登山開始。曇りまくっていますが、雨はほぼ止んでいる状態でなんとかなりそうです。
6合目
6合目より:まだ高山植物が見られます
登り始めていくらも経たないうちに新6合目に到着。これなら楽勝?かというとそんなことはなく、富士山のn合目(nは任意の整数)は山小屋の場所に依存しているので次までがえらく遠いなんていうこともあります。

人の数が多く、富士宮口は上り下りが同一ルートなので行き違いの待避もたびたび発生しますが進行はスムーズ。用意した杖を使いつつ岩場を登っていきます。
その杖、同行二人は先程購入したものですが自分のは前回登山したときのもの。焼き印の日付を見ると昭和62年8月12日とあり、実に18年前。今までしっかり保管されていた物持ちの良い我が家に脱帽。
奇しくも選んだ登山・下山口は当時と同じで、やはり親子ということでしょうか。
新7合目を過ぎて次に見えたのは8合目…ではなく元祖7合目。これでがっくりくる人は多いらしい。このあたりは問題なく通過していきます。そして8合目に到着。登りはじめから3時間が経過していました。
しかし富士登山は8合目からと言われていて、本当に大変なのはここから。その理由の一つに高山病の発生する高度のラインがこのあたり、というのがあると思います。
標準所要時間から考えると若干オーバーペースな感があるので、ここからは若干ゆっくり目に行くことに。

山小屋から上を見ると、浅間大社の鳥居が立っています。富士山の八合目以上は浅間神社奥宮神域であり、実は国有地ではなく神社の私有地なのです。
8合目

(上)8合目より:この辺から岩砂ばかりに
(下)浅間大社の鳥居
 
9合目
9合目
9合目山小屋にて:登山者で賑わっています。上写真の棒は18年物の杖
やがて世間標準通りに高山病の兆候が現れてきました。症状は軽い頭痛と気分の悪さ。寝不足+車酔いのダブルパンチという状況で来ているのですから、ある意味出て当然といえるものでしょう。しかし3人とも症状は軽く、問題なく動けるので先に進むことにします。
そして9合目の万年雪山荘に到着。上り下りの登山者が集まり賑やかです。

このあたりからは休憩が多くなり、なるべくゆっくり目に(と思っているだけで実際にはあまり変わっていなかったようですが)進んでいきます。
9合5勺の山小屋に着くと、あと30分の看板。先には頂上らしきものが見え、見た目にはすぐ到着しそうに見えるのですが、実際には歩けども歩けども着かず。きっちり30分ほどかかり、そして…
山頂に到達しました。所要時間は休憩含めて5時間25分、ほぼ標準通りです。着いてみると思ったよりあっさりと登れてしまったという印象。
早速浅間神社奥宮へ行くと、なんと結婚式をやっていました。途中で人の一杯乗ったブルドーザーを見かけましたが、このためだったのですね。確かに一生の記念にはなりそうですが、参列する人は大変そうです。

まずは参拝をして無事登れたことを感謝。場所の特殊性から拝殿と授与所が一体になった造りで、外観は神社というより岩室。でも中身は一緒で、普通にご祈祷なんかもやっていたりします。
そして日本最高所の御朱印を頂きます。下の写真にもある通りいくつも種類があり、最も大きいものはなんと直径20cm、初穂料2000円。残念ながら大きすぎて御朱印帳には押せません。御朱印帳に頂く場合の印の組み合わせは一応決まっているのですが、頼めば色々アレンジして貰えます。
自分は標準の組み合わせて頂きました。さらにこちらでは杖印も授与しているので、皆揃って記念に頂きます。

続いて山頂郵便局へ行き、葉書を買って各地へ暑中見舞いを送ります。6枚単位だけど、値段は平地と一緒で良心的。各種スタンプも揃っているし、消印も独自のもの。こういったことができるのも昼間に着ける日帰り登山のメリットですね(営業は午後2時まで。ポストは24時間)。
浅間神社
浅間大社
火口
火口
相変わらず高山病の症状は残っていますが、時間は十分あるので続いてお鉢巡りもどきに出発です。お鉢巡りとは、火口を一周するトレッキングコースを歩くこと。もどきなのは登山・下山口が違う場合、きっちり一周するには各登山口間を往復しなければならない部分をカットしてさぼっているから。実質的には2/3周ぐらいだったようです(河口湖口→須走口などの場合は到着地点が同じなので普通に一周可能です)。

火口は実にダイナミック。関東の端まで火山灰を飛ばしただけのことはあります。
富士宮口山頂から日本最高地点・剣が峰まではわずか300mぐらいしかないのですが、直前に馬の背という急坂があり、しかも砂で滑りやすいので登るのには一苦労。ここまで登ってきて体力を消耗している身にはちょっと辛いものがあります。

それを登り切り、旧富士山測候所脇に着くとそこに日本最高地点の碑があります。
剣が峰
剣が峰(左側が馬の背)
 
久須志神社 剣が峰を過ぎてしまえば比較的なだらかな道が続き、やがて河口湖口・須走口の山頂に到着。一番人気の登山口だけあってすごい人で、まるっきり観光地の様相です。
こちらにも神社があり、先程の浅間大社奥宮の末社・久須志神社になります。やはり御朱印をを頂くことができ、カスタマイズも可能。
前の人が見開き2ページに跨る特別な書き方をしてもらっていて、「同じようにもできますが、どうしますか」と聞かれましたが標準のスタイルで貰いました。ただ印だけは「(奥宮と)同じなので変えてみてはいかがですか」と勧められたので、違うタイプのものにしてみました。

しばらく休憩し、一息ついたところで下山を開始しました。
帰りは須走口から。富士宮口が岩中心なのに対してこちらは砂中心、圧倒的に歩きやすい道でサクサク下りていけます。ただし傾斜が急な区間もあり、極めつけが7合目からの砂走り。深く積もった砂や石の中を、山肌をほぼ直線で下りていきます。

名前の通り走って楽しめればいいのですが、そうでないとすぐ靴に砂が溜るし止まって休める所がないしでちょっと大変でした。前者に関しては登山靴を用意できていないせいでもあり、自業自得なのですが。
下山
 
下山風景 やがて下の方にゴールらしき駐車場が見えてきますが、これがなかなか着かない。でも終わりが見えているので気分的には楽です。
砂走りを抜け、しばらくなだらかな道を進むと前方に休憩所らしきものが!ゴールかと思いきやそこは砂払い五合目、店のおじさんの「あと2km」の声に見送られて最後の一押し。

そしてついに須走口五合目に到着。所要時間は3時間30分でした。連れは焼き印を押してもらい、売店で御殿場駅までのバスの切符を買い発車時間まで休憩。お茶を出してもてなしてくれたり、感じの良いお店でした。

やがて時間になり、バスに乗って富士山を後にしました。次に富士山に登るのはまた18年後でしょうか。それとも…?


今回の費用
交通費 3340円
食費 527円
神社 2310円
その他 300円
合計 6477円(他に登山用品投資5800円)


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